顕微鏡下で動物培養細胞の活性を保ちつつ、その動態を容易に観察
還流培養チャンバ
流動式培養チェンバーは、顕微鏡下で動物培養細胞の活性を保ちつつ、その動態を油浸式などの高分解能対物レンズで容易に観察する目的で開発。設計の勘所は、少量の新鮮培地を連続供給することで培地pHを維持、炭酸ガスを使わないのでチェンバー構造が簡素となる点です。通常のプレパラートを観る感覚で活きた細胞の長時間観察が可能
特徴 /還流培養チャンバ
炭酸ガスは必要としません。
常に新鮮培地が供給されますので細胞からの老廃物等も洗われ、適正pHが維持されます。
斬新な細胞マウント方法
専用のパッキン付きカバーガラス上で細胞を前培 養します。装着はパッキン部分をチェンバー底面 の溝に押し込むだけです。
タイムラプス追跡
薬剤等をサンプルに直接添加・除去しながら、細胞を顕微鏡でタイムラプス追跡できます。
使用方法 /還流培養チャンバ
専用の加熱冷却ステージを使用することにより、チェンバーを確実に固定し、高精度に培地の温度管理をすることができます。保温箱等をお持ちでしたら、そちらを流用することが可能。
タイムラプス追跡 /還流培養チャンバ
薬剤等をサンプルに直接添加・除去しながら、細胞を顕微鏡でタイムラプス追跡できます
1:リガンド投与前の蛍光像
蛍光物質がないため真っ暗である
2:リガンド投与直後の蛍光像
培地中にも大量のリガンドが存在するため、画像は全体に真っ白である
3:培地の流速を上げ、過剰なリガンドの除去を開始5秒後
培地中の過剰なリガンドが取り除かれはじめ、細胞に結合したリガンド像が明らかになって来る
4:除去開始15秒後
過剰なリガンドが完全に取り除かれ、細胞に結合、または取り込まれたリガンド像のみを鮮明に捉えることが可能になります
5:リガンド投与120秒後
4と比較し、リガンドの動きを追跡することができます
6:リガンド投与12分後
細胞は健全な状態を保ち、リガンドが細胞核周辺に集積していることが観察できます